四月は君の嘘ネタバレあらすじ感想第10話
※この記事はネタバレを含んでいますので、ご注意ください。
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四月は君の嘘ネタバレ第10話
幼いころ、椿は公生をおんぶして帰ったことがある。
土手でダンボールに乗ってすべって遊んでいた時、公生が足をすりむいて泣きやまなかった。
椿も足をひねっていたが、仕方なく公生をおぶって帰った。
椿の足はハンドボールくらい腫れ上がった。
「今度は僕が椿をおぶってあげるね」
最後に公生はこう言った。
もうすぐ運動部の大会が始まる。
椿はソフトボール、渡はサッカー
中学最後の夏が始まろうとしていた。
学校では体育館で運動部の壮行会が行われた。
公生は壇上の椿と一瞬目があったが、椿は目をそらしてしまう。
放課後、公生は音楽室でコンクールの練習をしていた。
自分が演奏した曲の録音を聞いて、暴れまわる。
宮園かをりがやってきて容赦なく「ださ」と言い放つ。
「面白くない、平均的、普通。でも課題曲のバッハもショパンも完璧に入ったみたいね」
楽譜通り忠実に弾けるようにはなっていたが、かをりのような人の心に残るような演奏にはなっていなかった。
「バッハとショパンが僕にささやくんだ。ここのどこに君がいるんだい?って」
かをりは気晴らしがてら公生をソフトボールの応援に誘う。
公生は拒否する。「もっと練習しなきゃならない。君のように完璧を超えるんだ」そう考えていた。
「ダメー応援行くのー、べー」
公生には拒否権はないらしい。
ソフトボール部の試合は0対0の投手戦になっていた。
椿からはじまるこの回、椿は打席に向かう途中で、公生が応援にきていることに気が付く。
そのとなりには…
椿は、以前かをりから聞いたことを思い出していた。
「有名なヴァイオリニストが言ってたの。”音楽は言葉を超える”って。音をかわすことでお互いをしり、お互いを理解する。まるで魂が結びつき、心を重ねるように。それは楽器を通じての対話。ハーモニーの生み出す奇跡。その瞬間、音楽は言葉を超えるのです」
キンッ!
椿が打った打球は一塁線を破って、長打コースになる。
外野がもたついている間に椿は一気に三塁へ。
(やだよ、やだよ、やだよ。わかってる。こんなこと思う資格なんてないってこと。だけど、やっぱりやだ。やなもんはやだ。いつも一緒。いつもそばにいた。嬉しい時も悲しい時も)
(でもいつのまにか遠くにいる。私はそばにいない。他の誰かがいる)
(やだよ私を見て、私を見てよ。そんな目で誰かを見ないで)
椿は味方の指示を無視して、三塁から一気にホームへ。
キャッチャーとのクロスプレイはタッチアウト。
チームは1対0で敗れた。
試合の帰り道、椿が柏木と歩いていると公生がやってくる。
柏木は「彼氏に慰めてもらいなよ」と言って、気を使って公生と椿を二人にしてくれた。
「おっす」とぎこちなく挨拶をする二人。
公生が椿の足首にちょんとしただけで、椿は死ぬほど痛がる。
キャッチャーとのクロスプレイで足を痛めていた。
公生は椿をおぶって歩き出す。
公生
「こんなに腫れちゃって。子供の頃と同じ。子供の頃とちっとも変わらないんだから」
椿
「変わったよ」
(心がよく揺れる)
公生
「ムリムリ、全部お見通し。だから、僕には我慢なんかしなくていいんだからね。つばには心配かけてばかりだったから、たまには僕に心配させてほしいな。頼りない弟かもしれないけど、僕、頑張るから。頑張るから、だから元気な椿にみてて欲しいんだ。いつまでも椿におんぶにだっこじゃかっこ悪いもんね」
(音楽が何よ。言葉が何よ。私たちには一緒にいた永い永い時間があって、ちっぽけで大切な思い出がたくさんある)
椿は急に涙をボロボロ流して泣き始める。
「負けちゃったあ。私のせいで負けちゃったよぉ。みんなで頑張ったのに、くやしいよお。くやしいよぉ。」
(変なの。負けて悔しいのに、落ち込んでるのに、足が痛いのに、目が涙でぐしょぐしょなのに、最悪なのにどうして星がこんなにキラキラしてるんだろう。髪から音楽室のにおい。涙で濡れた肩口が暖かい。私はそばにいる。このまま時間が止まればいいのに)
四月は君の嘘感想第10話
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キラキラしているのは星ではなく、椿の心ですよね(*^^*)
斉藤先輩と付き合い始めた椿ですけど、やっぱり大好きなのは公生です。先輩と一緒にいても公生の話ばかり。
かっこ良くて誰もが憧れる先輩なはずなのに…
女心は複雑ですね(*^^*)
特に思春期は損得とか何も考えないから余計複雑なのかもしれません。
大人はかっこわるいです、はい。。。
椿の最後の夏は終わってしまいました。
そして、次は渡と公生の番です。
学生にとっては一番大切な最後の夏。
悔いのない最後がみたいですね(*^^*)
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