四月は君の嘘ネタバレあらすじ感想第6話
※この記事はネタバレを含んでいますので、ご注意ください。
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四月は君の嘘ネタバレ第6話
暗い海の底にいるように
何も聴こえない
誰もいない
暗い
僕は
暗い海の底で
一人ぼっちになる
コンクールで宮園かをりの伴奏をしている公生。
出だしは音も聴こえ、ヴァイオリンに綺麗に合わせることができていたが、演奏中に会場の隅のほうに母さんの面影を見つけてしまい、そこからピアノの音が聴こえなくなってしまう。
ヴァイオリンの音、鍵盤を叩く音、観客のささやきさえも聴こえるのに、自分の叩くピアノの音だけが聴こえない。
こんなに叩いているのに、なんでだよ、なんで。
ピアノが壊れているんじゃないか?
観客だけじゃなく、公生も感づき始めていた。
ピアノが演奏をぶち壊している。
公生はとうとうピアノを弾くをやめてしまう。
賢明な選択だった。減点はまぬがれないが、このまま引き続けたら、ヴァイオリンにも影響がでる。
(ごめん、ごめん。君のため、僕が弾くと君に迷惑がかかる。君のため…)
次の瞬間、宮園かをりまでヴァイオリンの演奏をやめてしまう。
予選でかをりの演奏に期待していた聴衆から、ヤジがとぶ。
「なんで止めちゃうんだ!」
「コンクールも終わりだ」
「下手な伴奏に付き合うことないのに」
「かっこよかったのに」
宮園かをりは公生のほうを向き、言う。
「アゲイン」
公生はコンクールにくるまでのかをりと事を思い出していた。
「大丈夫。私達ならできる」
「友人A君を私の伴奏者に任命します」
「でも君がいいの」
「私は全力で弾く。聴いてくれた人が私を忘れないように。私は演奏家だもの」
この先は暗い夜道だけかもしれない。
それでも信じて進むんだ。
星がその夜道を少しでも照らしてくれるのを…
さぁ旅に出よう
かをりはDパートから弾き直しはじめた。
時間内での弾き直しは認められているが、中断した時点でコンクールは無評価。
かをりのコンクールはもう終わっていた。
君のため、君のため、僕はまたいいわけを探している。
君の目には覚悟があった。ならその目に映った僕には?
私がいるじゃん
顔を上げて私を見て
私を見て
公生は覚悟を決めてピアノを弾き直し始める。
しかし、弾き直しはじめたところで、音はまだバラバラ。
音はまだ聴こえないまま。楽譜も消えている。
この1週間いつも譜面は目に入るところにあった。ずっと昼休みに聴いていた。
集中!集中!
公生は鍵盤を叩きつけるように弾いていた。
「いい公生」
公生は小さい頃、お母さんとのレッスン中に教わったことを思い出す。
「公生、そんな乱暴に弾いちゃダメよ。ピアノはあなたなのよ。優しく触れれば笑ってくれる。強く叩けば怒り出す。赤ちゃんの頭をなでるようにさぁもう一度。キーラキーラひかるー♪」
公生のピアノの音色が変わり出す。
聴衆もそのことに気が付き始める。
公生の伴奏はもはや伴奏ではない。宮園かをりと同じ独奏者だった。
(コラコラ、友人A。主役を喰おうとするんじゃないわよ)
力強く鼓動のように僕を突き動かす。
君の音が聴こえる。
君がいる。
もうすぐ四月が終わる。
乾いた冷房。ほこりのにおい。
僕は旅に出る。
かをりと公生は会場中の拍手をあびて、伴奏を終えた。
四月は君の嘘感想第6話
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伴奏中に母親の面影を見つけてしまい、またピアノの音が聴こえなくなってしまった公生でしたが、かをりと昔の母親のアドバイスのおかげで弾き直すことが出来ました!この音が聴こえなくなってしまう現象。公生は母さんの呪いのように感じているのですが、実は母さんからのプレゼントなのですよね(*^^*)このことについては、後の話で詳しくでてきます。
四月は君の嘘には渡くんの言葉など、色々好きな言葉があるのですが、宮園かをりの
「アゲイン」
も大好きです!
私もうまくいかないことがあったら言ってみますね。アゲイン!笑
あなたも少しうまくいかないことがあったら、かをりを思い出して言ってみてください(*^^*)
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