四月は君の嘘ネタバレあらすじ感想第1話
※この記事はネタバレを含んでいますので、ご注意ください。
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四月は君の嘘ネタバレ第1話
11歳の秋、有馬公生(ありまこうせい)はピアノがひけなくなった。
キーン!
ソフト部の椿(つばき)が打った打球は、大きな弧を描いて校舎へ。
ガシャン!
あーあ、またやっちゃったよ。
椿は先日も打球でガラスを割ったばかりだった。
打球が飛んだ音楽室へボールを探しに行く。
音楽室に着くと、打球を頭に受けた少年が血を流して倒れていた。
「きゃー死体だー」と椿は驚くが、すぐに安心する。
「なーんだ公生か」
椿と公生は幼なじみで昔からの仲良しだ。
「またお前か椿!やっと直してもらえたのに!飛ばし過ぎ!加減しろ」
「手なんかぬけるかー」
逆ギレする椿。中学最後の夏の大会が差し迫っていた。
「とりあえずガラスかたさなきゃ…」と言って、公生がガラスを片付けはじめる。
公生がガラスを手でじかに触ろうとするところを見て、椿が急いで止める!
「ちょっ、危ないじゃないもう、指ケガしたらどーすんのよ」
ピロリーン
二人が手を握ったところで、写メをとられる。
「家が隣どうし、幼なじみ同士。所かまわず求めあうね、おしどり夫婦。」
サッカー部の渡(わたり)だ。
渡も公生と椿の幼なじみで、昔からの仲良しだ。
ガラスを割ったことを教頭先生にこってりと説教された後、3人で帰る。
椿
「あのハゲ教頭め、ガラスわったくらいでビンタしやがって」
公生
「ビンタされたのは僕だけどな」
何もしていないのに怒られた公生。
でもこんなのはもう慣れっこだった。家が隣。昔から幼なじみ。
公生は一人っ子なのに、公生にとって椿は世話のやけるアネキみたいなものだった。
渡の携帯が鳴り、「おおケイコちゃんからだ」と言って、一人ではやばやと帰っていく。
渡はサッカー部のキャプテンで、顔もカッコいいので女の子からモテモテだった。
椿
「公生きは好きな子いないの?美和が言ってたよ。好きな人がいると、全部がカラフルに見えるって」
公生き
「…僕を好きになる人なんかいないよ」
椿
「暗い!目が光っていない。私たち14歳なのよ!思春期なんだからピカーッと。ピカーッと!」
公生
「うん、椿の目は輝いている」
公生きは少し寂しそうな顔でそう言った。公生きには風景すべてがモノトーンのように見えた。
譜面のように。
鍵盤のように。
放課後、公生きが一人で携帯の音楽を聴きながら、譜面に起こしていると椿がやってくる。
土曜日に椿が同じクラスの女の子を渡に紹介するので、付き合ってとお願いする。
その女の子はバイオリンをやっているようだ。
公生きは昔、ピアノをやっていたが、もうやっていない。
もうピアノを2年も弾いていない。
昨日、音楽室にいたのは、バイトで譜面をおこす確認用にピアノをさわっていただけだった。
椿には、公生きが必死でピアノにしがみついているように見えた。
椿
「ピアノ弾いてる公生きの方がかっこよかったなぁ」
公生きは家に帰ってきて、仏壇に花をそえた。
「ただいま、母さん。今日は月命日だね」
公生きの母さんは3年前、病気で亡くなった。
母さんの夢は世界を飛び回るピアニストに公生きを育てること。毎日、毎日、何時間も叩かれながら怒鳴られながら、公生きはピアノのレッスンに明け暮れた。泣いても許してはくれなかった。
公生きは母さんが元気になるならと思って、レッスンを頑張り続けた。
いよいよヨーロッパのコンクールを視野に入れた3年前、母が死んだ。
ピアノは嫌いだ。
それでもしがみついているのは、きっと僕には何もないから。
ピアノを除けばからっぽで、不細工な余韻しか残らない…
土曜日、公生きは椿と約束した待ち合わせ場所に来ていた。几帳面な公生きは約束の5分前にくるが、まだ誰も来ていなかった。
公園のほうでピアニカの音が聞こえてくる。けっこううまい。
公園の中のほうへ行くと、女の子がぞうの滑り台の上で、ピアニカを弾いていた。
子供
「おねーちゃん、ハトこないよ」
女の子
「あれ?おかしいな。パズーは出来るのに」
「みんなでやってみよう」と言って、子供3人が滑り台の上にあがり、みんなで音楽を奏でる。
(絵になるな)
公生きはそう思いながら、女の子と子どもたちの写メをとった。
4人で音楽を奏でると、ハトが4人のところへやってきた。
公生きはもう一枚、写真をとろうとした時、急に突風がふいて、女の子のスカートがめくれる。
カシャッ
意図せず女の子のパンツをとってしまった。
女の子が持っていたピアニカを公生きに投げつけてくる。
女の子
「オラァ!バカバカ!もうお嫁に行けない。盗撮魔め。この変態」
公生き
「偶然だって。誰がお前なんか」
椿がやってきて、「あ!かをちゃん」と声をかける。
笛で公生きをボコボコにしながら、「椿ちゃん」とこたえる女の子。
彼女が今日会う約束をしていた女の子だった。
椿が女の子を改めて紹介する。
名前は宮園(みやぞの)かをりちゃん。
椿は渡を紹介した後に、公生きのことを「友人A」と紹介する。
宮園かをりは渡のことが好きのようだ。今日の主役は渡とかをり。公生きは友人A。脇役だ。
「もうすぐ出番だ。すぐ行かなくちゃ!」と、かをりが言う。
かをりは今日、ホールで演奏をする日だった。
椿が「公生きも行こう」と誘う。
公生きは「…いや僕は…」と断ろうとするが、宮園かをりに手を捕まれ「行こ」と引っ張って行かれる。
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四月は君の嘘感想第1話
このサイトにご訪問いただき、ありがとうございます。このサイトは「四月は君の嘘」を愛してやまない管理人が、主にのネタバレ記事を書きながら、「四月は君の嘘」を応援するといった趣旨で記事を書いています。ブログ読者は「すでに四月は君の嘘をマンガやアニメで見ている」人を対象としています。「四月は君の嘘」の感動をみなさんと再共有することが出来ればと思い、記事を書いています。どうぞお付き合いいただければと思います。
第1話のタイトルは「モノトーン」。宮園かをりと出会うまでの公生きの心はまさに白黒だったわけです。母を失い、ピアノをひかなくなってから公生きの目に映る風景は白黒。もちろん実際には色はあるのですが、それは単に色があるだけで、無味乾燥なもの。
しかし、宮園かをりと出会ってから、公生きの毎日が色づいていきます。
宮園かをりが子どもたちと演奏をしていた曲は、天空の城ラピュタでパズーが弾いていた「ハトと少年」です。ラピュタでもパズーがトランペットをひくと、ハトがよってきていましたよね。
ハトと少年
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